心の椅子

精神的支えのことを「心の椅子」と呼んでいます。思わぬ体調不良の予防に役立つと思い、このブログを立ち上げました。

2020-01-01から1年間の記事一覧

書くのが下手

私は書くのが下手だ。書ける人がうらやましい。スキルや能力の問題もあるが、書くときの迷いが半端ない。これでいいのかといつも疑心暗鬼になり、テーマをしぼれないし、先へ進めない。スタミナも無い。結局耐えられなくて、書くことをやめてしまう。 自分の…

【さみしさの研究9】日曜日の夕方

最近、休日にさみしさをよく感じる。今年は新型コロナが流行しており、他者との接触が控えられているので、余計にそう感じる。以前は、友達にカラオケに誘われたりして、独り者でもそれなりにレクレーションがあり、さみしさを今ほどは感じなかった。 日曜日…

瑞宝太鼓

毎日新聞 2020/10/25余録"「瑞宝太鼓」は…"が目に止まった。https://mainichi.jp/articles/20201025/ddm/001/070/101000c 気になったのは2つポイントがある。1つは、演奏や舞台あいさつの出来を評価してこその誤解ではあるが、やはり失礼な話だと思う。知…

【さみしさの研究8】安部公房

今回、大学時代のさみしさを思い返してみて、自分のさみしさのルーツが分かったような気がする。それはしんどい体験ではあったが、悪いことばかりではなく、不完全燃焼の中自分なりにもがき、何かを求めていた時期で、小説もよく読んでいた。その中で安部公…

B面談義 #15

「バリバラ」以上に攻めているかもしれない福祉番組「B面談義 #15」を観ました。 ろう者のくろえさんは通信制の高校を希望しましたが、「前例がない」という理由で断られてしまいました。そういった排除に対して、人工呼吸器ユーザーの海老原さんがどう立ち…

シンデレラ・メソッド

3年半前、精神保健福祉士の資格を取るために夜間の専門学校に通学することにした。今までのグループホームの世話人の仕事は、少し日数を減らしてもらったが、辞めずに続けることにした。17時に退勤し、授業は18時20分始まり。専門学校のエレベーターで上ると…

【さみしさの研究7】大学時代のもがき

私の生まれ育った家庭環境は常にストレスフルだった。平穏な時間だと思っても、家族の誰かによって乱されて台無しにされることが常だった。思春期は特につらかったけれど、勉強することは、私にとってストレス発散であり、心の平穏を保つためにはとても大き…

【さみしさの研究6】プラネテス(ネタバレ注意)

ふと漫画『プラネテス』を思い出しました。近未来のデブリ(宇宙ゴミ)回収業の乗組員たちの物語です。コミカルな話も織り交ざっている分余計に、シリアスな話が胸にささります。 主人公ハチマキ(星野八郎太)が、事故で宇宙空間を漂流した後、感覚剥奪室(…

【さみしさの研究5】「Zの選択」「#だれかとつながっていたいですか?」

NHKの「Zの選択」「#だれかとつながっていたいですか?」を見ました。 https://www.nhk.jp/p/ts/EKW783J6LK/episode/te/MRQXWYG318/ 番組説明より 「Z世代:いま現在25歳以下のニュージェネレーション。デジタルもSNSも使いこなし、新しい価値観を持つ…

【さみしさの研究4】ASKAの『草原にソファを置いて』

さみしさを感じ考えるとき、ASKAの『草原にソファを置いて』という歌(アルバム『One』所収)を思い出しました。 CHAGE and ASKAの都会的でおしゃれなラブソングもいいですが、ASKAソロの場合は、こういった孤独な人間の歌があります。 「結局一番遠かったのは…

【さみしさの研究3】『燃えつきた地図』

安部公房の小説『燃えつきた地図』を思い出しました。長い徒労の末、主人公の探偵は記憶を失ってしまいます。わずかな手がかりを頼りに電話をかけ、どうやら知り合いらしい女性が出てくれ、迎えに来てくれることになります。普通ならそれでよしとするところ…

【さみしさの研究2】石川淳への安部公房の弔辞

再び安部公房の話をします。彼が師と仰いでいた石川淳に対して弔辞を述べています。("弔辞ー石川淳" 1988.1.22、安部公房全集028所収)。ちなみに、弔辞を書いた5年後の1993年に安部公房は他界しています。当時私は高校生で、まだ彼の作品を手にしてさえい…

【さみしさの研究】安部公房

前回私が主宰した当事者研究の中お話させていただきました「さみしさの研究」のその後の状況です。 仕事をしているときは紛れますが、帰宅後一人でいるとさみしさに襲われることがよくあります。コロナ禍の中、何もない休日や連休に特に感じます。誰とも話さ…

後輩の存在

公私なかなかうまくいかず、加えてコロナのために対人交流も自然減っていて、なんだか家で時間を持て余しています。特に休日の朝にうつっぽい気分に襲われ、いい一日を過ごしづらくなっています。夜にアルコールを飲むことも多くなっています。飲酒も適度で…

映画「オープン・ユア・アイズ」

サイコ・サスペンス映画の傑作です。スペイン映画で、後にトム・クルーズ主演の「バニラ・スカイ」として、ハリウッドでリメイクされました(そちらは未見です) 主人公セサルは、ガールフレンドに事欠かない大富豪の跡継ぎのイケメン男性で、ぶっちゃ羨まし…

映画「きっと、うまくいく」

この前、インド映画「きっと、うまくいく」を観ました。工科大学生3人組の青春と十年後の再会を描いた作品です。 コメディータッチですが、教育・学習のあり方、貧富の問題、進路を巡る親との葛藤、身分の違いなども描かれていました。 逆境の中でも、あきら…