心の椅子

精神的支えのことを「心の椅子」と呼んでいます。思わぬ体調不良の予防に役立つと思い、このブログを立ち上げました。

レビュー

山田太一ドラマ「今朝の秋」

2023年末に脚本家の山田太一が逝去され、「今朝の秋」というドラマが再放送となりました。 主人公の隆一(杉浦直樹)は、働き盛りの50代だが、ガンで余命僅かで病院に入院中。告知はされていませんが、男を作り家を出ていった母タキ(小料理屋をやっている)…

【さみしさの研究16】オープン・ユア・アイズ

主人公セサルは、イケメンでプレイボーイの金持ちの息子。親の遺産がたんまりあり、また女性にも不自由しないという羨ましすぎる境遇の若者。 冒頭、車を車庫から出して街中を走行する。ふと違和感を感じて、車を降りて周囲を見渡すと、街に誰もいない。主人…

映画『レナードの朝』

今日は、午前十時の映画祭で『レナードの朝』という映画を観てきました。 神経の難病で何十年も無反応で過ごしてきた患者(ロバート・デ・ニーロ)が、新任の医師(ロビン・ウィリアムズ)によるケアと新薬によって、立ち上がったり話せるようになったりと劇…

映画「恋におちたシェイクスピア」

映画『恋におちたシェイクスピア』を観てきました。「ロミオとジュリエット」を書く直前のシェイクスピアはスランプに陥っていますが、ある日恋に落ちます。相手は、実業家の娘で、貴族から求婚されます。まるで、「ロミオとジュリエット」のような話です。…

映画「未来世紀ブラジル」

テロリスト(もぐりの配管修理)タトル氏と間違われ、クリスマスの夜に拘束され、尋問された上に死亡するという哀れなバトル氏。その一回上に住むジルは、なんとかしようと役所に陳情に訪れるが門前払い。さらに、間違いを追及するために政府から命を狙われ…

劇「精神病院つばき荘」

東大阪のイコーラム・ホールで「精神病院つばき荘」という劇を鑑賞してきた。長期入院患者(高木)、注射の下手な看護師(浅田)、院長(山上)の3人芝居という構成だ。 作者のくるみざわしん氏は、東大阪の精神科病院で精神科医として勤務していたことがあ…

映画「ゴッド・ファーザー」

asa10.eiga.com映画「ゴッド・ファーザー」を観てきました。名前は聞いたことはありますが、初めての鑑賞でした。マフィアの抗争劇が描かれていますが、冒頭の結婚式のシーン、果物を買いに行く最中に撃たれるシーン、食事のシーンなど、マフィアという非日…

「やがて君になる」

男性の友人に勧められて読んだ百合漫画。<あらすじ> 1.付き合い 高校入学直後の小糸侑も一年上の七海燈子も、どちらも人を好きになったことがなく、「誰かの特別になる」ということが分からない。 七海が告白されて断る現場をたまたま侑は見てしまう。侑…

映画「コレクティブ 国家の嘘」

映画「コレクティブ 国家の嘘」を鑑賞しました。ドキュメンタリーと知りませんでした(汗) ルーマニアでのライブハウス火災後、搬送された患者が次々と死亡。消毒液が薄められていたという不祥事をスポーツ新聞紙が追及。その記者がメインキャストの一人です…

映画「オープン・ユア・アイズ」

サイコ・サスペンス映画の傑作です。スペイン映画で、後にトム・クルーズ主演の「バニラ・スカイ」として、ハリウッドでリメイクされました(そちらは未見です) 主人公セサルは、ガールフレンドに事欠かない大富豪の跡継ぎのイケメン男性で、ぶっちゃ羨まし…

映画「きっと、うまくいく」

この前、インド映画「きっと、うまくいく」を観ました。工科大学生3人組の青春と十年後の再会を描いた作品です。 コメディータッチですが、教育・学習のあり方、貧富の問題、進路を巡る親との葛藤、身分の違いなども描かれていました。 逆境の中でも、あきら…

映画「招かれざる客」

TOHOシネマズの上映企画「午前十時の映画祭」で観たのですが、とても素晴らしい映画でした。 テレビ放映時の予告編CMを子供の頃に観たときは、白人女性と黒人男性の結婚に猛反対される映画なのかなと勝手に思っていました。 冒頭の空港シーンで、黒人男性医…