心の椅子

精神的支えのことを「心の椅子」と呼んでいます。思わぬ体調不良の予防に役立つと思い、このブログを立ち上げました。

公務員試験

その後、実家に戻り、身分の安定した公務員試験を受けようと思い、公務員試験の学校に通った。化学系で国家Ⅰ種も受けようと思っていたのであれば、大手の学校に行けばよかったのだが、たまたま広告に載っていた学校にしてしまった。そこは技術職ではなく総合職向けだったので、少し後悔することになる。勉強自体は好きなので、教養試験は最初からそこそこ取れた。しかし、専門科目は自力で勉強しなければならなかった。大学入試に近い問題もあった。

国家公務員試験Ⅰ種の問題を解いているとき、時間が足りず、思わず何か叫んでしまった。周りの人からヘンな目で見られただろうな。大学受験時にも解いていたレベルの物理の問題であり、万全の心身の調子なら解けたはずだっただけに、くやしいという思いがそうさせたのだろう。結果、Ⅰ種と地方公務員は不合格で、Ⅱ種だけ通った。人事院面接は通ったが、お声はかけてくれるところはなかった。聞くと、見学に行った際に、採用側が早々と決めてしまうものらしい。お声がかかれば行きますと、意向確認の書類だけは毎月送っていたが、なんともやりきれない定型作業で、望みは薄かった。

その間、仕事がなく、塾講師のバイトをしていたが、そこでもうまくいっておらず、週1回、一人の生徒をみるだけになってしまっていた。そして、とうとう「次から来なくていいです」と校長から解雇通告された。「ああ、もう居場所ないな」と思った翌日に、ある国立大学から声がかかった。