心の椅子

精神的支えのことを「心の椅子」と呼んでいます。思わぬ体調不良の予防に役立つと思い、このブログを立ち上げました。

【さみしさの研究18】深夜高速

高速道路のトンネルの暗い闇の中をずっと一人で走っているように感じる。
「ヘッドライトの光は手前しか灯さない」
手応えのない不確かな旅を続けている。

自分の進んでいる道が正しいのか正しくないのか、目的地に近づいているのかどうかも見積もれず、パニックを起こしそうになる。
孤独でさみしく苦しく窒息しそうになる。

SAに降り立ち、現在地を確認すれば、他の車は既にはるか遠方にいる。いや、既に所用を果たし、戻り方向で出くわしただけなのだ。
同級生は会社でそれなりの地位におり、家庭を持ち、趣味も持ち、充実している。それに引き換え、自分はどうか?
何一つ勝てるところがないと思うと、とたんに自分がみすぼらしくみじめに思える。
「それでいい」とはとても思えず、打ちのめされる

いつもそう思うわけじゃない。「自分は自分さ」「それでいいんだ」と思えるときもある。出勤して、自分の仕事をさばくのに追われているくらいが、精神衛生上は良い。帰宅後一人になったとき、一人であると感じたときにさみしさに襲われ、コンパスを失い、迷子になっている自分に気づく。

でも、年末の「さみしさの大研究」に数名来ていただき研究できた。自分にとって、当事者研究の場は安全基地だなと再確認できた。