ASKAが逮捕されたときは、ショックでした。熱烈なファンというほどではないですが、チャゲアスやASKAソロのCDアルバムも何点か持っていて、好きな歌手の一人でした。逮捕報道以降は、聞くことをためらいました。聞くことによって、いかなる理由でも正当化できぬ薬物に手を染めたことを認めることになりはしないか…
そんなことを恐れていたのかもしれません。
その後、福祉の仕事をするようになり、また薬物依存症は治療の難しい病気と知りました。一時の快楽を求めてというよりも、むしろ孤独さや苦しみから逃れるために、薬物に手を出してしまったのではないかと考えが変わっていきました。
その後、ASKAが活動を再開し、新聞にコンサートの広告が出ていました。そのときは、まだ聴けませんでしたが、さらにもうしばらく時間が立ってから、恐る恐る聴きました。ASKAのパワフルな歌声、繊細な詩といったものが、薬物によって壊され、落ちぶれた彼の姿をみせられたら、どう受け止めていいのかを恐れていたのかもしれないと思いました。しかし、それは杞憂でした。還暦を迎えても、なおパワフルな歌声でした。そして、歌詞はますますストレートにさみしさや人間の孤独に向き合ったものでした。以前よりも、もっとASKAが好きになりました。
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