心の椅子

精神的支えのことを「心の椅子」と呼んでいます。思わぬ体調不良の予防に役立つと思い、このブログを立ち上げました。

高校の友人の父に会いに行った話

人との出会いはとても不思議なのもので、ふとした出会いがとても大きいつながりになったりする。でも、つなごうという意思がなければすぐに切れてしまうものでもある。

ある時、高校の友人O君たち3人と飲んでいたとき、O君から文章を見てほしいと手渡された。O君の父が書いた文章で、宇宙の歴史についての説明の文章だった。私が理系学部出身だったので、内容をチェックしてほしいというのだ。子どもでも分かるような文章として書かれていて、わかりやすい語り口だが、化学式や方程式と言った部分を省かず、説明はきちっとしていたことに驚いた。O君の父はプロの文章家というわけではなく、小さな会社を経営しているということだった。

「この文章はすごい。子供向けに分かりやすくか書かれているけれど、余計なものを足していないし、省いてもいない。特に間違いはない」とO君に伝えた。

1-2年後だったと思う。O君の父に会いたいと思い、O君に会わせてくれと言って、訪問させてもらうことになった。会って、いろいろと話しをした。予想通り博識で含蓄のある方で、話は科学、文学、歴史、様々な話題に飛び交った。それこそ、私の話したいことだった。楽しいひとときだった。その後、O君の農地で畑作業をすることになり、そこで取れたたけのこ料理をふるまって頂いた。O君の父からは、「君は変わっているな~」と褒め言葉(笑)をいただいた。

その後も、新作の文章を送ってくださり、感想を述べる間柄になっている。今年、一冊の本として出版された。毎年GWあたりに、O家を訪問することが恒例となっている。時にはO君が帰ったあともO君の父とずっと話をすることもある(笑)。確かに、自分は変わり者だと思うので、それを持ち味にして人間関係を豊かなものにしていきたいと思う。