心の椅子

精神的支えのことを「心の椅子」と呼んでいます。思わぬ体調不良の予防に役立つと思い、このブログを立ち上げました。

高齢者のリカバリー?

今、認知症高齢者が多い病棟で相談員の仕事をしている。入職して8ヶ月目だが、勝手が分からないまま退院支援をすることになり困惑した。その人を知ろうにも電カル等をじっくり読む時間がない。とうとう、病棟課長から嫌味を言われ、泣きそうになり、部署外の先輩に相談した。

言われたのは、「介護保険のことだったら、ケアマネに聞けばいい」ということだった。自分一人が抱えようとせずに、分からないことは専門家(専門職)に聞けと言うことだと思った。

その後もしんどかったが、少し光が差し込んできた思いだった。ひとまず、いろんなことを文章にしてみた。何に困っていることを書き出してみた。(もともと、メモをとるのは好きだった)

職場の体制への不満も出てきた。それはもちろんある。最低限のことはきちっと教えてほしい。しかし、一方で、自分の内面にも気づけた。率直に言って、認知症高齢者相手の仕事が面白くないのだ。元々、リカバリー支援がしたくて、この仕事を選んだ。患者が回復して、就労などに結びついてくれれば、支援者冥利に尽きると思っていた。だから、リカバリーとは別軸にある高齢者支援で困惑していたのだと思った。

すぐに何かが変わるという訳でない。でも、自分の本音に触れ、問題が明確化できてホッとした。今後は、高齢者に対して、リカバリーに相当するものを見出そうと思う。